こんばんは!里舘です。
ご存じの方も多いかと思いますが、
私はスーパーのお惣菜が大好きです(^^)
アメリカ型のデリカスタイルも好きですが、
日本のお惣菜はもっと好きです。
ところが6年前ぐらい前、とある高名なコンサルタントの方が、
「日本のお惣菜は、いずれなくなる」
とおっしゃっていました。
その理由を聞くと、あぁなるほど。と思うところもあり。
でも、「じゃあこうすればどうでしょう?」と思うところもあり。
実際に売場で体現してきたところもあり。
今日は、無意識の意思決定とからめてお話します。
「日本のお惣菜は、いずれなくなる」
根拠は2つ。冷凍技術の発展と、消費者のインテリジェント化。
前者は私も納得するところ。
どんなにインストア加工でパスタを出そうが、
オーマイプレミアムシリーズや、ママーの金のスペシャリテシリーズにはなかなか勝てない。
ちなみに・・・この傾向は外食まで浸食しています。
この2シリーズと差別化できてるパスタ屋さんにしか最近は行きません(^^;)
また、各種冷凍野菜。
朝どれの土付き野菜を、売場で5~6時間放っておいたものよりも、
旬の野菜をすぐ加工して冷凍したもののほうが、鮮度・品質が高い。
ただ、後者の「消費者のインテリジェント化」については、対策が打てる。
どれだけ出来立てで買おうが、家に着くまでのリードタイムがあるため、
結局のところお惣菜は冷凍食品やRM商材にできたて度では勝てない。
そのことに気づく消費者が一般的になると、惣菜の出来立ては意味をなさない。
この点に関しては、無意識マーケティングではっきりと対策が打てます。
無意識消費の「明確性」「即時性」「確実性」を全面に出すこと。
「明確性」・・・見てわかるおいしさ、便利さ。足りなければPOP。
「即時性」・・・今できたばかりです。すぐたべられます。
「確実性」・・・すぐでなくとも美味しくたべられます。安心して食べられます。
(ふたを開けたらパッケージとぜんぜん違うものが入っているなんてことはありません)
意識下の意思決定を超えたところに訴えることで、
商品の価値・機能・簡便を上回る価値を提供することができます。
そして、最も大事なこと。メニュー提案。
お惣菜を買うお客様は、その日の献立が決まっているでしょうか?
名物商品があれば目的買いもあるでしょうが、たいていの場合、
「今日はお惣菜で」
この客層に対して、「今日のおすすめ」を提案するのはもちろん、
「○○な気分なら」「○○のシーンなら」と、
お客様目線のコーナリングをすることで、「献立づくりの手伝い」ができます。
特に、地域の高齢者の方がいる場合。
「毎日何食べたらいいんだがわがんね」という、
ほとんどの高齢者が持っている「不の解消」を先陣切って提案できるのは、
実はお惣菜なんです。
あなたの店のお買い得コーナーには今日、何を陳列しましたか?
何故それを陳列しましたか?
専門店化が進んでいるインテナント形式のお惣菜コーナーの場合、
各売場のその日のおすすめは何ですか?
何故それを陳列しましたか?
プロパー(定番売場)の新規買い上げ点数を上げるために最も有効なことは、
過去の「献立提案」に対するフォローです。
欠品がないこともそこそこ重要ですが、
「こういうときはこういう商品群を買えば満足できる」という、
目的別の提案をすることを私はおすすめ致します。
今日のタイトルの「アメリカ型デリカは流行るのか?」という問いに対しての私の答えとしては、
「消費者がミールソリューションを自分で問題定義できるようになったら」流行ると思います。
柄にもなく難しい言葉にしてしまったので、言い直します(^^;)
「毎日何食べたらいいんだがわがんね」という声に対して、
「今日はこれ食べだらいいっちゃ、(以下理由)」
を提供できる限り、日本のお惣菜はまだまだ伸びると確信してます。
長文お付き合い頂きありがとうございました!
里舘でした。
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