今日は昨日の記事の補足、イオンリテールの猛反撃について。
先にお断りしておきますが、まだピカールとビオセボンの店は見ていません。
来月、東京に行く用事があるのでその時にでも。
ことの始まりは昨年11月ごろ、ミニストップ・仙台田子店新規オープンの、
日配飲料の棚割り。
わたくし、35歳のいいオッサンですが、
昨年9月の健康診断、その後の精密検査を経て、禁煙に成功しました。
で、その時の健康食品かぶれ(笑)をひきずって、グリーンスムージーをよく買うようになりました。
(もともと野菜ジュースは好きです、カゴメ・野菜一日これ一本の熱心な信者です)
またその他にも・・・
こだわりのOEM・守山乳業とか、
実はファミリーマートのカフェオレが酪王のOEMだったりとか、
日配スタンドカップ飲料のコーナーって、仕事で外出の際は必ず目にするのです。
(ここまで前段)
もともと、ミニストップにもグリーンスムージー的なものはありました。
ただ、どうしても『ローソンの後発だよね?』という印象をぬぐいされなかった。
それが。
ミニストップ仙台田子店新規オープンの棚割。
いわゆる「LUSH系パッケージ」をPOPなスタンドカップに切り替え
4段ぶち抜きで10種前後のスムージー類がそろっているではありませんか!
新装開店の店なので、おそらくFC本部の意向の棚割なのだと思います。
(それを証拠に、わが町新田のミニストップには1F管理の最低限品揃え)
確かにただのパッケージ変更かもしれない。
新店オープンだから、そういう棚割なのかもしれない。
ただ、そこで得た直感が
「おとなしめかわいい」
これですよ。
そして、イオンが(この場合はミニストップですが)先手を打ってきた!という危機感。
昨日この記事を書けなかったのには理由がありまして。
これが全社的なものなのか判断するには直接この目で見たい!
ということで行ってきましたイオン仙台店(旧ダイエー)。
食品売場B2と、それ以外のフロアの活気がまるで違う!!
B2の客数と、B1~7Fの客数の合計がトントンぐらい・・・?と思った。
(それで損益が立つかは別の話ですが)
そして・・・やっぱりありました。
「おとなしめかわいい」コトPOP、コーナーパネル、売場。
あーなるほど!(現代版)主婦の店ってこういうことね!
「主婦の店・大栄薬局店」があったころの「主婦」って平均初婚23歳だったよねと(統計局)。
で、現在の「主婦」の平均初婚が29.4歳。
「新婚ほやほやの主婦」をターゲットにしたって、ライフタイムバリューの囲い込みで6.4歳違う。
主婦をターゲットにしていたら、いつのまにか「うまく経営するための」ライフタイムバリューの積分区間の始点がずれているんだもの。
そして・・・終点はほとんどずれてません。65歳定年制?稼いでいる相対額と人数が違いますよね。
じゃあ平均23歳ぐらいを始点にしようじゃない。
そうすれば自ずと・・・若々しい店になっていく。
そしてそれは・・・郊外の大型店の事業継続の第一条件となっている。
次世代の「地元」にどこが選ばれるか?の奪い合いになるのです。
※1 現在イオンでは住宅ローン申し込みに対して「イオンカード毎日5%OFF」という
金融からすればとんでもないサービスを行っていますが、
全体が縮小している住宅ローンから不動産賃貸に進出しない保証はどこにもない。
→うちのアパート・マンションの入居者はいつでも毎日5%OFF、なんてね。
増田寛也氏の「地方消滅」の予測よりも恐らくよっぽど早い。
だって、民間のほうが動きが速いもの。民間企業は手を打たなければ死ぬから。
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(参考)
400人に聞いた! 実家暮らしを続ける20・30代の理由 - suumo
http://suumo.jp/journal/2015/07/02/93249/
条件さえそろえば、いずれ若者は移住するのです。車を持つぐらいなら、ってね。
「地元を離れたくない」なんていう女性は、ローカルにおいては残念ながらマイナーです。
まぁ「田舎の嫁探し」という立て付けのTV番組が数字取れるところを見ると既に公知の事実でしょうが。
※2 現在35歳、去年まで若者くくりだった私としては、このアンケートの結びが非常に気に食わない(笑)
※3 車=固定費なので会社の指示に反しようが車は買いません!なんていう
後輩社員がそういえばいたなぁ・・・今30歳になっただろうか?
※4 ここまで書いておいて・・・増田寛也氏の「地方消滅」には根本的な窮境原因が欠けていると思います。ただ、ブログでも公式の場でも、お金をもらっても立場上喋れない内容なので、聞きたい方は一席設けてください(^^;)
規模に応じてですが・・・地方ローカルの小規模小売業は、自分の店を地元にできるかというのは単店では厳しい。
中期的な「ローカル食文化とインフラを守る」役目を全うしたら、店を畳んだり河岸を変えるところまであるかもしれない(河岸を変えるだけの資本蓄積ないし信用があればですが)。
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「復興とは、(その地域の)営業キャッシュフローのクロ転」とことあるたびに言ってきた私ですが、
商業がそっぽを向く前に、単店同士がまとまってなんとかしなければならないと思います。
それを商工会が担うのか、まったく違う有志連合が担うのか・・・いずれにせよ、
既に、宮城県内にも、「普段の買い物が発注に切り替わった」地域が存在します。
宅配等利用できるので買い物難民ではないけれど、域内に商業がないのです。
・なお「ショッピングが死語になる」ことがあればこの限りではありません。
※5 先ほどから若者のつもりで駄文を書いておりますが、やはり昭和生まれなので、
すべての「ショッピング」を「発注」に切り替えるにはかなり抵抗があります。
ただ、私より1回り下、もしくはそれより若い世代については知りません。
今度座談会を組みたいので、皆さまご協力ください。
「地方のイイもの、もっと売りたい!」
平素な文章でありますが、弊社の社是であります。
地方のイイものをもっと売る必要が無くなるまでは進み続ける所存です。
何卒皆さま、お力をお貸しいただければと思います。
いつも以上に散漫な文章で申し訳ありません、お付き合いいただきありがとうございました。
里舘でした。
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