おはようございます。里舘です。
今日は私の実家の岩手県大槌町に来ております。
明日まで滞在の予定です。
今日は、最近の東北スーパー事情(2) ウジエスーパーさん。
http://www.ujiesuper.com/
新店フォーマットか、そうでないかで評価が分かれるところですが、
ウジエスーパーさんはヤマザワ中田店時代、第一競合だったので、
生々しく書いていこうと思います。
実は、先日の「セブン&アイ」のローカル商品比率についてのエントリで、
真っ先に思い付いたのがウジエスーパーさんでした。
お店全体で「地元」をアピールしているわけではないですが、
(まだ横串ささる、というところまで行ってないのが、
競合だった身としては逆に助かる(^^;))
カテゴリーごとに特化して「地元アピール」をやられるとかなりキツイ!
即ち相手は・・・相当営業利益が上がっているはず!
具体例を挙げていくと・・・
1.鮮魚・丸魚マーチャンダイジング
2.県北野菜の取り組み
この辺はどこのスーパーさんでもやっていますが・・・
3.冷惣菜、特にコモディティ商品のローカライズ
ここが、当方のクリスマスの冷惣菜売り場に大打撃(^^;)
1つ商品を例にとると・・・
「ポテトサラダ」
練り系サラダの、基本中の基本です。
当然・・・地域差あります。
ヤマザワさんのポテトサラダが「おいしくない」とは決していいません。
岩手出身の私からすれば、山形・宮城どちら出身でもないという観点で、おいしいです。
当然・・・山形出身の方から見れば美味しい(はず)。
ただ、近隣のお客様にご意見いただくと・・・
「塩コショウ入れ忘れたんじゃないの?」
「マヨネーズ多すぎ、じゃがいもの味しない」
「きゅうり多すぎるんじゃないの?」
という声が多かったです。
どんなにおいしい商品を作ろうと、
どんなに高名なコンサルタントさんを招いて、商品のブラッシュアップを図ろうと、
ここに気づかないと、リソースは生きない!
お客様に常に、
「おいしいけど・・・コレジャナイのよねぇ」
という気持ちを持たせることになります。
これこそが、ローカルスーパーの強み!
あなたの地域では醤油味が好まれますか?塩味が好まれますか?辛味は?酸味は?
それを比較できる人・機関がありますか?
「地元の味」の差別化を受けたとき、対策は打てますか?
ローカルスーパーといいながら、
異なる文化圏にまたがって、同じ商売をしていませんか?
地域のお客様に喜ばれる仕事をしましょう!
この言葉って、客単価の公式以上に分解要素が多いんです。
「地域の」(どの地域の? どの地域を一緒に扱うか? 例外を設定するか?)
「お客様に」 (年齢・性別・ライフスタイル・・・高齢者は無職?有職?)
「喜ばれる」 (ファイブウェイでの尖りは? 地域の嗜好は? 地域の可処分所得は?)
「仕事を」 (具体的に何を? 限られたリソースをどう割り振る?
「しましょう!」 (誰が どの手順で システム化できるか? 維持可能か?)
なんだか偉そうなことを語ってしまって大変恐縮ですが、
これが現場の叫びだ!と感じ取っていただけたら幸いです。
長文おつきあいありがとうございました!里舘でした!
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