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新入社員教育でヘコまないために②

こんばんは!里舘です。

更新滞り大変申し訳ありません!

先日お世話になりました佐藤なな子先生の、

”若年者の育成と離職防止を考える 「管理者向け 指導力強化セミナー」 ~若年者指導のコツと関わり方、叱り方~”

から得たことを、現場&診断士の両面の立場からエントリいたします。

今日はその後編です。今日の内容も非常にショッキングです(^^;)

https://www.facebook.com/esterplanner/posts/1460336754257209



前回に引き続き、学校教育・家庭教育の移り変わりから、
今の若者を活かすための指導力についてみていきます。

今日の主題は「企業はどこまで面倒を見るのか」。

学校教育が「支援型」「プロセス型」に変わったことにより、
若者が経験する時間がごっそり減ってしまったことがあります。

①「何のためにやるのか」が減っている
どうすればいいのか?についてはプロセス型教育によって触れる機会が増えましたが、
その分、「何のためにやるのか」ということについては接する時間が減っています。

元来の指導型であれば、「○○のためにやるんだ」と定義・指導していたところが減っています。
よって、「全体の目標」「そのための個々の目標」について、
企業側が教えてあげる必要があります。

また、これをしっかり行うことで、「この仕事はこの中の○○の部分に、貢献しているんだよ」
という貢献誘因の話もしやすくなります。

②「自分から何か試行錯誤する」が減っている
「支援型」教育の裏返しとでもいいましょうか、
必ず誰かが関わってくれる」前提で物事を捉える傾向が強いです。

なので企業側としては、
(1)一定の職能になるまで、介入プロセスを制度的に持つ
もしくは、
(2)新入社員研修時点で、「必ず誰かが関わってくれるわけではない」ことを教育する

ことが必要です。

私も昔失敗したのですが、
「わからないこと、覚えたいことがあったら、どんどん聞いてね!」はNGです。
何故か?「わからないことが何か」について介入しなければならない世代だからです。
そして最後にこう言われます。「待てども待てども、教えてくれなかった」と。


③推察する機会が減っている
これは、コミュニケーションの時間のうち、活字経由のものが増え、
対面でコミュニケーションをとる時間が減ったことに起因します。

表象の経験が少ない 変化に気づかない 課題に気づかない 先回りができない など・・・

自発的に動けるようになるまでは、こと細かに、具体的に指示を与える必要があります。



元同僚の肉屋さんの話。ソーセージ等加工品の発注の指導中。

チーフ「売場の在庫見て発注しろよ!」

新人 「はい!」

___

チーフ「商品の量がハチャメチャじゃないか!欠品もあるし、過剰もあるし!在庫見て発注したか!?」

新人 「確かに見ました!」

チーフ「じゃあ、なんでこんな発注量になるんだ?在庫量を見てたらこうはならないだろう?」」

新人 
「量までは見てませんでした!」


・・・これ、実話ですからね(^^;)しかも3年以上前の。

3年経ちました。この層の若者はどのぐらい増えたでしょうか。

人口減少とはいうものの、間違いなく労働者の多数派になりますからね・・・?


④多様な価値観に触れる機会が減っている
教育で個々の価値観まで踏み込んでこなくなったことと、
SNSの発達で「コミュニティが閉じてしまった」ことに起因します。

極論を行ってしまえば、「自分以外の価値観があること」に気づかない、ということです。

この間、弊社で「合うプレゼン、合わないプレゼン」のセミナーを行った際も、

「みんなこんなに違うんですねー!」と皆様驚かれておりました。

診断のために、たった5つの分類で分けてみたにもかかわらず、です。

これについては、

・「会社のものさしは、これです」・・・会社の価値観を教育する。
 (≠個人の価値観を否定するものではない、というところまでコーデイングが必要です)

・「これについてどう思いますか?」・・・意思確認を行う。
 (≠個人の価値観を否定するものではない、というところまでコーデイングが必要です)

というお話でした。



さぁ、みなさん、そろそろうんざりしてきましたか?

これだけの手間をかけないとならない現実。

かといって・・・このやり方で統一してしまうと、自発的に動く人間が育たない。

そこで、ラーニングパスの活用が今求められているそうです。


はじめは「教え方」「介入の仕方」、そして自発的に動けるようになる為の「考え方」を、

入社年別や職能別に設計することが必要です。しかも具体的に。


今の若者がダメとは言いません。

我々と「教わった項目」「触れた経験時間」が違うだけなのです。

ということは、それを活かしてあげるための教育制度を築くか、

違いを徐々に埋め合わせてあげるための「追加の企業教育」を行うか。

もしくは・・・「対象を変える」か。東南アジアは優秀すぎる若者がどんどん増えるそうですよ。


最後に。

指導側の中間管理職の皆様は、ここに挙げたことを乗り越えるための苦労を今追っています。

もしくは、どうしたらいいかわからない状態での勤務が続いています。

是非人事の責任者の皆様、社長の皆様、ねぎらってあげて下さい。話を聞いてあげて下さい。

そしてこのブログの記事を見ておられましたら・・・気づきを分けてあげて下さい

最初から制度にしなくとも、そこに光が見えるというだけでも十分な効果があると思います。



他にもたくさんのことを学びましたが、

自分のフィルターを通じてお伝えできることは今のところこんな感じです。

聞きたいことがありましたら、メール・Facebookメッセンジャー等で受け付けております。


長文お付き合い頂きありがとうございました!

里舘でした。

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