latest Post

洗剤フロッシュで見る 行動科学マーケティングとPOP

こんにちは!里舘です。

ブログ更新滞ってしまい申し訳ありません。

実務補習の皆さんお酒飲みすぎだよ・・・ハイ、言い訳です。ごめんなさい。



突然ですが、私、手荒れがひどかったんです。

右手の小指とか、パックリ割れて放っておくと血が出てくることも・・・

とても人様には見せられない手でした(^^;)

お惣菜屋で洗い物も多く、業務用洗剤も多かったからかもしれません。


洗剤に関する知識もそこそこあったので、

先月から(嫁を説得して)自宅の食器用洗剤をフロッシュに変更しました。



画像参照元 旭化成 フロッシュ製品ページ

http://www.asahi-kasei.co.jp/saran/products/frosch/




手のケアもほどほどに行い、今ではまっとうな、歳相応の皮膚になりました!


今日は、最近勉強している「無意識領域のマーケティング」の一部を使って、

フロッシュの売場と洗剤を見てみようと思います。

(P&Gさんのジョイのパッケージリニューアルも気になったので)

住居関連商品を扱うグロッサリー担当の皆様は必見です!




最近勉強した注意を引くための「6つの手法」
(参照:ジェイムス・A・ムレイ 行動科学マーケティング)

①刺激の強弱  ②対比  ③動き
④驚き       ⑤大きさ  ⑥没頭

これってPOPにも使えそうですよね・・・(^^)


さて何のPOPもついていない状態の洗剤売場において、

フロッシュの見た目の特徴は・・・

1.大きい (ジョイ、キュキュットなどコンパクトサイズが主流の売場)

2.高い  (内容量も多いのですが、単価を比較してしまうとどうしても高い)

3.カエル (カエルのパッケージ)

おまけ.詰め替え用はさらに大きい(1リットル)

と、パッと見たときに注意を引く要素がぎっしり詰まっています。

日本社会においてというフレームでは、

「洗剤のパッケージに カエル」 で ③動き ④驚き までカバーしてあります。

パッケージはとても注意を引くようにできています。


ところが・・・ここからが問題。

フロッシュの売りは公式ホームページによると、

①環境への配慮 ②洗浄力 ③使う人へのやさしさ

他の商品とのパッケージ時点(使用前)のポジショニングを取ってみると・・・


①環境への配慮

「無添加」「自然派」を売りにしている商品と比べると弱い(サラヤのヤシの実石鹸等)

②洗浄力

「高濃度」を売りにしている商品と比べると弱い(ジョイ、キュキュット等日本製品)

③使う人へのやさしさ

「キュキュット ハンドビューティ」のようなネーミングに入っている商品に比べると弱い


実際の判断、有意識の意思決定においてはかなりポジショニングが弱い。


じゃあなんで里舘はフロッシュを使っているのかって?

ズバリ「界面活性剤含有率の低さ」です。

汚れを落とす成分で、手荒れの一因になっているものです。

仕事で洗剤を使っていたので、こういった指標が目に入るんですね(^^)

フロッシュの代表的な食器用洗剤の界面活性剤比率は 9%

ジョイ・・・30%台 キュキュット・・・40%台 (細かい数値は手元にないのでごめんなさい)

手に優しいと言われるものでもだいたい20~30%



さぁ!普段コトPOPを書いている皆様ならそろそろピンと来ましたか?

そうです。

この商品に関しては、具体的な数値を用いて、「手へのやさしさ」を表現できるんです。

(手荒れの一因、ぐらいにとどめておいてくださいね・・・薬事法の絡みもあるので)

巡店されるメーカーさんにもズバッと言ってやりましょう。「だって、手荒れ治ったし!」って。


もうひと押しするとすれば、

「ちょっと高いけど・・・その分手荒れの薬がいらなくなりました!」

こんな体験談を盛り込んであげることもできます。

体験談といえば以前、手荒れで困っていた60代のパートさんに勧めたところ、

本当にハンドクリームいらなくなりました!と私が感謝されました。

「アクティブな高齢層」をターゲットにするのもいいかもしれませんね(^^)



フロッシュに関してはもう一つ問題が。使い方。

「お湯をためて、泡立てて使うと効果を発揮します」

残念ながら、「商品コピー」と「パッケージ」ではこちらも伝わってこない。

是非皆様のコトPOPの力でこのへんを解決して頂いて、

「カエルのマークは手にやさしい」というところまでお客様に認知してもらいたいです(^^)


ここまで書きましたが、自分はフロッシュ及び旭化成の回し者ではありません(^^;)

(ギャラ頂けたら実際に売場構築しますよ)

手荒れが治ったお礼ということでエントリいたしました。



最近ジョイがパッケージをリニューアルして花柄にしたんです。

HPによるとリニューアルの売りは「洗浄力がパワーアップ」。

ただ、それが以前よりも伝わらないパッケージ。

もしかして今まで洗浄力を売りにしてきたのが返って手荒れのイメージにつながっていて、

そこを払しょくするためのパッケージ変更・・・?邪推ですが。

キュキュット等と比べると確かに界面活性剤含有率は少ないのですが。



商品パッケージに足りないものを補足してあげるのもPOPの役目かもしれませんね(^^)


長文お付き合い頂きありがとうございました!

里舘でした。

About Unknown

Unknown
Recommended Posts × +

0 コメント:

コメントを投稿